「今日じゃなくてもいいこと」:先延ばしグセ

今は基本的に毎日家に居る(求職中の無職)という、実は人生でも稀有な時期。

全然バリバリやってきたタイプではないけど、物心ついてからこのかた、「通うべき場所」「やるべきこと」が何かしらあった。

 

学生の頃は学校へ行き、勉強すること。

卒業して働き始めてからは、職場へ行き仕事すること。

毎日こなさなければならない「基本タスク」がはっきりしていて、それ以外の個人的な用事(家事とか趣味とか)は「基本タスクの余り時間」で処理する感覚だった。

そしてそれを"ちゃんと出来ない"ことに悩んできた。

 

けれど今、「基本タスク」を失っている状態で思う。

私、「基本タスク」が無くても何にもしないな…

 

「基本タスク」がある頃は、それ以外のことまでなかなか手が回らないのは

私がだらしない・意志が弱いというのもあるけれど、

「基本タスク」で疲れているという面もあると思っていた。

 

人が持つエネルギーは有限で、理論上可能なスケジュールだってその通りこなせるとは限らない。

特に自分は内向性強めなので、学校や職場での人付き合いに消耗した結果、家庭内ではグダグダになってしまうのではないかと思っていた。

ネットでも、「だらしがない」「やる気が出ない」という悩みへのアドバイスを探すと「頑張り過ぎでは」「実は疲れているのでは」という回答がいくつも目に入る。

 

でも今回、長らく自宅でのんびりする生活を送ってみて気付いた。

私、相変わらず「基本タスク外」をこなせていない。

今の生活は、働いていた時からただ「職場で仕事する」という行為が抜け落ちただけ。

今まで働いていた時間に何をしているかといえば、ネット見たり、マンガ読んだり、ゲームしたり昼寝したり…

もう「職場で疲れているから」という言い訳は通らない。なんてこった。

 

こうして書き出してみると情けなくて落ち込むけれども、事実を直視しないことには始まらない。

 こんな状態でも、自分が取り組めていることが何かを考えてみようと思った。

 

「やるべき」「ちゃんとするべき」という「べき思考」では動けないことは、これまでの経験から嫌と言うほど知っている。

「やるべき」なのに「できない」自分にガッカリして、より活力を失うという悪循環にハマるだけだ。

 

 根がズボラ、かつ頑固な自分を動かすには、自発的な「やりたい」or「やらなきゃ」という動機が必要。

 

「やりたい」のほうは簡単で、「ネット見たい」「マンガ読みたい」「ゲームしたい」「旅行行きたい」「飲みに行きたい」…すぐ取り組めるし没頭できる。

(ああほんとにな…こういうことだけして暮らしていけたらな…)

 

問題は「やらなきゃ」のほうで。

こんな自分でも、結果が明確なことは比較的「やる気スイッチ」がきちんと入る。

 

《①あまり苦も無くできること》

・猫に、予定時間にキッチリごはんをあげる。

・明日以降雨天が続く予報で、今日洗濯しないとしばらく干せない!と分かっている時の洗濯

 

《②やらなきゃと思っていても、なかなか取り組めないこと》

・人間の食事作り

・この先1週間晴天が続く予報の時の洗濯

 

①は、「それをしなかった時にどんな不利益が自分に起こるか」が容易に想像できるので、すぐに「やらなきゃ」となる。

(食欲旺盛のウチの猫にちゃんとごはんをあげなかった日には…どれだけ恨まれることか…)

 

でも②は。

今は私が家にいるので、夕飯もちゃんと作ったほうが良いことは分かっているし、そうしたいと思う。

でもな…めんどくさいんだよな…最悪会社帰りの夫にホカ弁買ってきてもらうとか…出前という手もあるしな。

…ってなる。

 

もちろん毎回それでは、温厚寛容な夫にも「もうちょっとちゃんとしてもらえたら…」と言われかねない。それが怖いから、毎日ホカ弁でもいいじゃんとは思ってない*1

 

でも今日は。今日だけなら。今日1日ぐらいサボっても致命的な結果にならない。

 

そう認識してしまうと、途端にやる気がなくなる。

そして対象によっては「今日だけ」と思ったことが明日も明後日もその先も、延々と続くことになる。

 

…長々書いてきたけど、結局、典型的に先延ばし症候群っぽいなあ…

でも少しは自分に引き付けて掘り下げられて良かった。

 

 

まだ「モンスター攻略」には至らないけど、今回のまとめ。

 

・私が動けないのは「疲れているから」「エネルギーが枯渇しているから」では無いと思う。

・「これをやらないと悪いことがある(逆に「これをやったら良いことがある」というパターンも有り)」とすぐに分かることなら動ける。

「今日1日では決定的な事態にはならない(でもいつかは取り組まなければいけない)」ということにどう対処するかが課題。

*1:「毎日ホカ弁は悪」という意味ではないです。ウチの夫は食事にバリエーションを求めるタイプなので、対象が何であれ、毎日同じ食べ物というのは好まれない。